アサヒビール大山崎山荘美術館
 
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「蘭の館」 大山崎山荘 展
開催期間:2005年1月26日(水)~4月10日(日)
ブラッソレリア・ヘレン
’オオヤマザキ’
1933年、5月に初開花。
開催内容
大山崎山荘は大阪の実業家、加賀正太郎が海外遊学の経験をもとに大正から昭和の初期にかけて設計、建設された英国風山荘です。イギリスの王立植物園、キューガーデンの洋蘭栽培に強い感銘を受けていた彼は、この地を自らの蘭栽培の地としたいという思いを抱いていました。大正初期から始めた蘭栽培は、第二次世界大戦最中の燃料不足などの苦労を重ねながらも、彼がこの世を去るまで、強い意志をもって続けられました。大山崎山荘は大戦前の最盛期にはおよそ一万鉢の洋蘭が栽培された、日本における蘭のメッカであったのです。

その彼の、蘭への情熱の結晶として今に伝わるのが「蘭花譜」(昭和21年)です。蘭花譜は加賀正太郎の指示のもと、大山崎山荘で育成された洋蘭の姿を後世に遺したいと願って作られた図版です。下絵は日本画家、池田瑞月に依頼、それを木版画刷りに起こしたものを中心に104枚から構成され、300セット限定で制作されました。友人である中村清太郎の手による油彩を印刷したもの、写真も数枚含まれています。


シンピディウム Gym.Glagow × Gyim.Garnet
大山崎山荘で育成した品種で、未命名。
1935年、3月に初開花。

ブラッソレリオカトレヤ  Bic. No.487
C.mossiaeと Bls. King Emperorの交配により、大山崎山荘で育成した品種。
1938年、3月に初開花。

「蘭花譜は過去30ケ年に於ける余が温室の業績の一部の記録である。図版は厳重なる学術的記録として、一点一画もゆるがにせず、然かも其各葉を取りて之れを額縁にはさみ、壁に掲ぐる時は、一幅の絵画として、美術品として、観賞に値するものにする事が余の希望であった」(加賀正太郎「蘭花譜序」より抜粋)
 
また当時、大山崎山荘には多くの貴紳が訪れていますが、日本洋画壇を代表する川島理一郎(明治19年-昭和46年)もその一人です。彼は長く蘭をその作品の主題として描き続けましたが、大山崎山荘には昭和15-20年頃に何度か訪れ、蘭の作品を制作しています。

蘭栽培が行われた頃から長い年月を経て、美術館として再生し、平成16年、有形文化財に登録されたこの大山崎山荘において、「蘭花譜」や川島理一郎の蘭の作品を中心に紹介し、大山崎山荘の在りし姿を追っていきます。

生花の展示も行っております。 是非ご覧ください。
講演会のご案内
皆様のご参加お待ちしております。(各先着50名様)
お申込・お問い合わせ 
TEL 075-957-2364  FAX 075-957-3126
第1回 「加賀正太郎と蘭」
2月26日(土) 午後2時~約1時間 (受付は午後1時~)
加賀正太郎が大山崎山荘で栽培した蘭と、制作した図版 『蘭花譜』について、生花なども交えて紹介。
講師:黒崎良吉
現在、大山崎町教育長を務める。蘭栽培の普及に力を注ぎ、地元大山崎洋蘭会や長岡京西山らんサークルの育成にも努めている。
第2回 「木版画 『蘭花譜』 再摺について」
3月12日(土) 午後4時~約1時間 (受付は午後3時~)
平成の『蘭花譜』が出来上がるまでの技術的工程を中心に紹介。
講師:福島清剛
現在、日本唯一の手摺木版和装本を刊行する美術出版社、株式会社芸艸堂代表取締役を務める。
平成の『蘭花譜』制作をはじめ、伝統的な手法を用いた数々の出版に関わる。
第3回 「大山崎山荘の建築解剖~洋館趣味、そして偽装された野趣~」
3月26日(土) 午後4時~約1時間 (受付は午後3時~)
加賀正太郎が自ら設計建設した大山崎山荘は様々な工夫が凝らされた建築物である。具体的な例をもとに大山崎山荘を建築学的に分析、紹介。
講師:川島智生
一級建築士。近代建築史・都市史を専門とし、現在神戸女学院大学や京都外国語大学の講師を務める。

NHK番組「失われた蘭の楽園」再放映のお知らせ
2月18日にNHKデジタルハイビジョンにて放映された “失われた蘭の楽園~京都・版画集「蘭花譜」ものがたり~”が 地上波で再放映されます。
4月16日(土)午前10:05~10:59 NHK総合(除く近畿ブロック)
4月24日(日)午前10:05~10:59 NHK総合(近畿ブロックのみ)
※但し放送日時は急遽変更されることもあります。

INDEXLESS - ノブのないドア -
永遠に残る名品と永遠に残そうとしない作品
モネ・ドガ・クレー /日比野克彦・宮永愛子
2004年11月10日(水)~2005年1月23日(日)
「インデックスレス展」ページへ
 本展は「時」をテーマに、大山崎山荘美術館コレクション(陶器・西洋絵画)に加え、現代アーティスト日比野克彦のダンボール作品、宮永愛子のナフタリン作品で構成します。

 新進気鋭の作家、宮永愛子はこれまでにナフタリンの昇華する特質を活かした作品を手掛けてきました。宮永作品は日々少しずつ変化し消えてゆき、時間の流れがそのまま映された姿を示しています。それは恒久的な時間を内在させている絵画や陶器とは対照的なものと言えるでしょう。光、記憶、時間を追及した印象派モネやドガの作品、そして材質的にも永遠性を誇るルーシー・リーなどの陶器と対峙するのは、失われゆく時、また未来とも向かい合う作業にほかなりません。

 日比野克彦は日本を代表するアーティストのひとりであり、ジャンルを超えた活動で知られます。本展では、「橋」の作品を中心に出品されますが、大正から昭和初期までに建築され文化財にも登録された山荘と、併設された現代を代表する安藤忠雄設計の新館を繋ぎ、目に見えた時間の掛け橋となりながら、観念的にも未来へと渡される橋となっています。

 また、二人の変化する形態を活かしたコラボレーション作品も展開されます。宮永作品が消えていくにつれて日比野作品が表れたり、日比野作品に宮永作品が隠されていたりと、時間や変化に伴って様々な見え方をしていくものです。
本展では、手をつけないままに、しかし淡々と確実に流れ過ぎ去る時間に注目して、無くしてしまった記憶や時間(探索できない=INDEXLSSなもの)を引き出し、自分自身の時間に向き合ってINDEXをつけてもらうことを試みるものです。
日比野克彦「忠節橋」186×809cm
ルーシー・リー「白釉鉢」1974年
左6.7×径11.3cm、中9.0×13.6cm
右10.0×16.6cm
   
宮永愛子「まどろみがはじまるとき」
部分/2003年、30×40×20cm  
   
クロード・モネ「睡蓮」90×93cm  
ワークショップ
『自分だけのインデックス本をつくろう』 計5回開催 ワークショップの様子はこちら >>
11/20(土)、12/4(土)は午後4時30分から開始
12/18(土)、1/8(土)、1/22(土)は午後3時から開始 事前申込制:15名 
材料費:500円

※各日定員に達しましたのでワークショップの受け付けは終了いたしました。

内容:作家自身(日比野克彦・宮永愛子)がひらくワークショップ。 刻々と変化する今この瞬間を自分自身の記憶として留める ための、インデックス本を作るというものです。 当日はカメラ付き携帯電話などで、山荘の周りや作品などの 画像を写真に留め、真っ白な本に貼り付けていきます。 出来上がった本はお持ち帰りいただけます。

ワークショップではカメラ付き携帯電話もしくはデジタルカメラを使用することになっていますので、ご持参をお願いいたします。また、材料費、別途入館料が必要です。
お電話のお問い合わせは TEL 075-957-2364

ギャラリートーク
『アートの鑑賞による再発見、日常の再意識化について(仮)』
11/27(土) 午後4時~5時 先着30名、受付は午後3時~ 講師:アメリア・アレナス

日比野克彦プロフィール
1958年岐阜市生まれ。東京芸術大学大学院修了。在学中にダンボール作品で注目を浴び、国内外で個展・グループ展を多数開催する他、舞台美術、パブリックアート、ワークショップなど、多岐にわたる分野で活動中。2004年は野田秀樹作・演出『赤鬼』の美術・衣装も再び手掛けるなど舞台の仕事を中心に活動中。2005年の「愛・地球博」にもいくつかのプロジェクトで参加予定。

宮永愛子プロフィール
1974年京都市生まれ。1999年、京都造形芸術大学美術学部彫刻コース卒業。現在、東京芸術大学美術学部先端芸術表現専攻修士課程在籍。近年はナフタリンなどの化学物質を素材として用い、時とともに変化し消えゆく服や靴などの作品を制作、発表している。2004年、京都府京都美術工芸新鋭選抜展優秀賞受賞。2005年秋にはアメリカにて展覧会を予定。
 
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