なで肩から伸びる長い首、その上にのる傾いた楕円形の頭部、両手をひざの上で組んだポーズは、モディリアーニの描く人物像の特徴です。そこには、ブランクーシや14世紀イタリアのシエナ派、アフリカの彫刻などからの影響が認められます。少女が誰であるかは不明ですが、「ジャンヌ」、あるいは「ユゲット」とよばれていたといいます。
イタリア、リヴォルノ生まれ。1906年パリに出て、モンマルトル、のちモンパルナスに拠点を置きます。当初は彫刻を手がけ、1914年ころから絵画に専念。エコール・ド・パリを代表する画家のひとりとなりました。