大津絵は、江戸時代前期に東海道大津のはずれ、追分宿(おいわけじゅく)周辺の街道沿いで旅人に売りさばかれたのが始まりとされます。元禄期に描かれた本作は、当時、上方の芝居で人気があった男伊達の浪花五人男を表しています。
1929年に柳宗悦の企画でアメリカ、ハーバード大学付属フォッグ美術館で国外初の大津絵展が開催された際に出品された、記念すべき作品です。