アサヒビール大山崎山荘美術館
 

STAFF BLOG スタッフブログスタッフブログ

ブログ記事一覧

美術館、再開しました!

2020月7月1日
  • お知らせ
  • 季節の庭

7月に入りました。
美術館の様子をお知らせします。

6月19日(金)に再開館を迎えることができました!
現在は企画展「生誕130年 河井寬次郎展ー山本爲三郎コレクションより」を開催中です。

開館にあたり、お客様には「マスクの着用」と「レストハウスにて検温・連絡先の記入」等のご協力をいただいています。
美術館へご来館の際は、入館前にレストハウスにお立ち寄りいただきますよう、お願いいたします。

IMG_9977.JPG

IMG_9976.JPG

IMG_9981.JPG

感染症対策のため、シャトルバスの運行と、喫茶室の営業は休止しています。
喫茶室のビールやケーキを楽しみにしてくださっているお客様、大変申し訳ありませんが、再開までお待ちください。

テラスには出られますので、男山と三川合流の景色をご覧いただくことができます。

このほか、美術館の取り組みや、ご来館の際のお願いなど、
詳細は美術館ニュースをご確認ください。



梅雨に入り、雨も続いていますが庭園の様子もお伝えします。
くちなしの花が咲き、傍を歩くと甘い香りに包まれます。

IMG_9964.JPG

ハンゲショウもまだまだ眩しい白さ。

IMG_9958.JPG


池の睡蓮と共にお楽しみいただくことができます!

IMG_9986.JPG

足元にはヒメオオギズイセンが咲きました。
鮮やかなオレンジ色に目を奪われます。

IMG_0005.JPG

まだまだ感染症への油断ができない状況が続いております。
美術館にご来館の際は、「密」にならないよう、ご協力をどうぞお願いいたします。

(IK)

ブログで大山崎山荘ツアー④ 本館を、外から愉しむ。

2020月6月9日
  • 建築

いよいよ美術館本館のご紹介です。
今日は、外観についてご紹介します。

「大山崎山荘」を作った加賀正太郎は、若き日に欧州へ遊学し、異国の文化に触れ、見聞を広めました。その時の経験が、帰国した加賀の活動に多くの影響を与えます。

加賀は英国で訪れたウィンザー城から眺めたテムズ川の風景を、大山崎の高台から見える宇治・木津・桂の三川が合流する景色に重ね合わせ、この場所に別荘を作ることを決めたのだそうです。

土地を購入したのは19116月のことでした。

4-1.JPG

翌年1912年には建設が始まり、1917年ごろには第1期工事が完成します。

当時の山荘は木造平屋建て。

現在の玄関ホールの部分にあたり、イギリスの炭鉱夫の家から着想を得て建てられました。

4-2.JPG

完成後5年ほどで改造に着手し、1922年から第2期工事に入ります。

前期で建てられた平屋部分を残しつつ、そこに融合させる形で、地上3階建て、地下1階の建物が作られました。

着工して間近な1923年に関東大震災が起こったこともあってでしょうか、大山崎山荘は仕上げ材として木材をふんだんに使っていますが、構造的には鉄筋コンクリート造、壁はすべて柱を兼ねるような一体型のつくりになっており、耐震・耐火を考えた構造が採用されています。

完成は1932年。着工してから約20年もの月日をかけて、現在に残る「大山崎山荘」の姿が作り上げられました。

チューダーゴシック様式の特徴がみられる外観は、とても魅力的です!

4-4.JPG

ハーフティンバー方式と言われる木骨を見せる外壁、木と木の間をスクラッチタイルや漆喰で装飾しています。

急こう配の屋根には煙突があり、建物全体のアクセントになっています。

また、本館全体の構成は非対称で玄関は脇についています。

4-5.JPG

玄関から反対側の芝生広場から見ていると、スイスの山小屋のような雰囲気も。

遠目からはわかりにくいですが、近づいていくと...

4-7.JPG

一階の壁面は白壁だったことが分かります。地階はコンクリート造りで、石がランダムに貼られています。隣町の水無瀬で産出された、緑色がかった尺代石(しゃくだいいし)が使われています。

外にも、細やかな細工や装飾がなされています。

4-8.JPG

4-3.JPG

大山崎山荘の外観も、たくさんの見どころがあります。

ご来館の際には、お庭とともにお楽しみください。

IK

紫陽花が咲きました

2020月6月4日
  • 季節の庭

暑い日が続いていますね。
大山崎の今日の日中は30度越えだそうです。

紫陽花の花が咲きましたので、お知らせします。
庭園のあちこちで、咲き始めました。

IMG_9861.JPG

青や紫のグラデーションをお楽しみいただけます。

こちらは、ガクアジサイ。
中心に集まっている細かい糸のような部分が花弁です。

IMG_9890.JPG

地中館前の池では、今は睡蓮が花盛り。
紫陽花と睡蓮が一緒に見られます。

あじさいと睡蓮.jpg



睡蓮.jpg美術館は休館中ですが、庭園のみお入りいただくことができます。
熱中症にお気をつけてお過ごしください。

<庭園閉園日>
・毎週月曜日(ただし、祝日の場合は翌火曜)


(IK)

ブログで大山崎山荘ツアー③ 庭園と茶室

2020月5月31日
  • 建築

初夏の日差しに天王山の草木が青々と育っていきます。

アサヒビール大山崎山荘美術館は天王山の麓にあり、四季折々に花が咲く美しい庭園も愉しむことができます。

大山崎山荘を建てた加賀正太郎は実業家として活躍する一方で、大変な趣味人でもありました。
東京高等商業学校(現・一橋大学)在学中、日英博覧会観覧のためヨーロッパを遊学した際には、スイスの名峰ユングフラウに日本人として初めて登頂を果たし、現在もアルピニストとして名を遺しています。
また、大規模な蘭の温室栽培を大山崎山荘で行い「蘭の館」と言われるほどに。そして、現在も名門ゴルフ場として知られる茨木カンツリー倶楽部の設立にも力を注ぎました。

大山崎山荘の庭園も、加賀の設計によるものです。
趣味人としてのこだわりは庭のいたるところにも見受けられます。当時は天王山から水が引かれ、庭園に巡らせ池を造りました。植木に至るまでこだわり、デザインされた庭園には、現在も季節の移り変わりに合わせていろいろな種類の花が開きます。

美術館のホームページでは、
季節の庭園マップ をご覧いただくことができます。

そして、当時は庭園内にいくつかの茶室が点在していました。

現在残っている茶室は2棟。どちらも国の登録有形文化財で、通常は非公開です。

本館入口手前にある「橡の木茶屋(とちのきちゃや)」は数寄屋風の意匠をこらした立礼式の茶室です。昭和天皇の即位を記念して建てられたと言われています。

3-1.JPG

本館の入口から見ると一階建てのようですが、

山の斜面を活かして建てられており、横の道から降りて...

3-2.JPG

下から見てみると、コンクリートに石張りの建物の上に茶室が乗っており、2階建ての建物だったことが分かります。

3-3.JPG

もう1棟は「彩月庵(さいげつあん)」と呼ばれる茶室です。

竹の林を抜けた先、宝積寺との境界近くに、ひっそりと建っています。

3-4.JPG

3-5.JPG

立礼式の茶室です。

当時は持仏堂としても使われ、本館から池の敷石づたいに茶室に来られるようになっていました。

3-6.JPG

自然を取り込みながら「暮らす環境」をデザインした加賀正太郎。

茶室や庭の在り方にも、彼の思いを感じることができます。

次回はいよいよ、本館についてご紹介していきます。

IK

睡蓮が咲きました

2020月5月26日
  • 季節の庭

今日は、庭園の睡蓮の開花をお知らせします。

IMG_9829.JPG安藤忠雄氏の地中館にはクロード・モネの【睡蓮】を展示していて、常ならば作品と庭園の睡蓮の競演をご覧いただくのですが、今年は新型コロナウイルスの影響でそれがかないません。
現在は庭園のみお入りいただけます。

地中館前の池では白い睡蓮の花がいくつも開いていました。これも美術館のおすすめの風景です。

IMG_9818.JPG

池の周りでは初夏を告げる花が開花しています。

ヒメウツギは満開です。小さなお花がたくさん開いています。

IMG_9851.JPG

茂みの奥ではカキツバタも咲き始めました。

IMG_9848.JPG

ツツジやバラも、もう少しお楽しみいただけそうです。

緊急事態宣言が解除され、少し街に活気が戻り始めました。まだ油断のならない時期が続きますが、どうか皆さまご健康にお過ごしください。

<庭園閉園日>
・毎週月曜日(ただし、祝日の場合は翌火曜)


(IK)