アサヒビール大山崎山荘美術館
 

STAFF BLOG スタッフブログスタッフブログ

「イベント&ワークショップ」を表示

講演会「モネの《睡蓮》とプルースト」

2021月4月4日
  • イベント&ワークショップ
  • 展覧会

本日は、ただいま開催中の展覧会「開館25周年記念 夢をめぐる ―絵画の名品より」の関連イベントとして、講演会を開催いたしました。

講師に京都大学名誉教授吉川一義氏をお招きし、「モネの《睡蓮》とプルースト」と題して同時代に生きた二人にまつわるお話をいただきました。

04012.JPG

モネとプルースト、二人をつなぐキーワードとしてモネの「連作」に焦点をあて、本展に出品中の作品を交えながらご紹介をいただきました。

モネは、本展出品作である《エトルタの朝》(1883年)のころから、同じ場所で同じ対象を何度も描くようになり、これがのちに、時とともに変化する光や色調を「連作」としてキャンバスにとらえることへと発展します。

プルーストは、モネが連作にとらえた移ろいゆく光景をことばで描いているといいます。プルーストの長編小説『失われた時を求めて』には、数多の芸術家やその作品への言及がありますが、モネについては展覧会や友人のコレクターのもとで目にしたプルースト自身の体験が昇華され、あえてその名を隠しながらみずからの小説にきらめくようなことばの数々としてとりこみました。

04011.JPG

目に見えない時間を、キャンバスという空間を用いて可視化したモネと、小説によって可視化したプルースト。時のうつろいをめぐるふたりの表現を比較しながらご紹介いただき、お客さまからの満足度も高い講演会となりました。

本展覧会にあわせて、プルースト文学のなかに「隠された絵」をぜひ探してみてくださいね。

M

河井寬次郎展 講演会「祖父・河井寬次郎のこと」

2021月1月31日
  • イベント&ワークショップ

本日は、「生誕130年 河井寬次郎展 ―山本爲三郎コレクションより」の関連イベントとして講演会を開催いたしました。

このたびの講演会は、大山崎町ふるさとセンターのホールにて、お客様どうしの間隔を十分にとり、新型コロナウイルス感染予防対策の徹底にご協力いただきながらの開催となりました。

講演会1.JPG

講師には河井寬次郎のお孫さんであり、河井寬次郎記念館学芸員の鷺珠江(さぎ たまえ)氏をお迎えしました。

「祖父・河井寬次郎のこと」と題し、河井寬次郎の人と仕事、そして幼少期の思い出などを、民藝運動の黎明期を支えたアサヒビール初代社長である山本爲三郎や、民藝の同人たちとのエピソードを交えながらお話いただきました。

講演会2.JPG

河井の生涯の活動は、陶芸のみならず木彫や家具のデザイン、そして書や詩などの多岐にわたります。河井がのこした作品や言葉の数々を資料とともにご紹介いただき、「暮しが仕事 仕事が暮し」との言葉の通り、その両方を大切に歩みつづけた河井の活動の軌跡をたどることができました。

ご家族ならではのお話もうかがえ、とても楽しくあっという間のひとときでした。

ご来場のお客様の満足度もたいへん高く、大好評の講演会でした!

講演会8.JPG

本展覧会にあわせて、河井寬次郎記念館もぜひ訪れてみてくださいね。

M

講演会「祖父・河井寬次郎のこと」 開催延期のお知らせ

2020月4月3日
  • お知らせ
  • イベント&ワークショップ

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、419日(土)に予定していました講演会「祖父・河井寬次郎のこと」の開催を見合わせ、延期いたします。

講演会を心待ちにしてくださっていた皆様には、ご迷惑を掛けいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

現在、講演会の振替日は決まっておりませんが、決まり次第、ホームページにてご案内いたします。

皆様のご理解を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

(IK)

大山崎モダンライフ探訪ツアーを開催しました!

2020月1月31日
  • イベント&ワークショップ

1月28日(火)、大山崎モダンライフ探訪ツアーを開催いたしました。
同時代に大山崎に暮した建築家・藤井厚二と、実業家・加賀正太郎が建てた、それぞれの「理想の家」を、解説と共に巡るツアーイベントです。

スタートの聴竹居解説は約一時間。

ゆったりとした室内の雰囲気の中、細部まで工夫されたしつらえと、当時の最先端のデザインを解説を聞きながら堪能し、その後、10分ほどかけて美術館へ移動します。

美術館では、2004年に国の有形文化財に指定された建造物を巡りました。
一つ目の有形文化財は、「琅玕洞」という名のトンネル門から。
roukan-thumb-450xauto-63997[1].jpg
本館内も、見どころがたくさんあります。
honkan-thumb-450xauto-63999[1].jpg
普段は近づくことのできない、栖霞楼も間近でご紹介。
seika-thumb-450xauto-64001[1].jpg
非公開の茶室、「彩月庵」、「橡ノ木茶屋」にもお入りいただき、ご紹介させていただきました。
totinoki-thumb-450xauto-64003[1].jpg


ご参加いただきましたお客様、寒い中をありがとうございました。

残り3回の実施は、ご好評につき満席となってしまい、申し込みは締め切りいたしました。
たくさんのご応募をありがとうございました。

また次回の開催をお楽しみにお待ちください。

(IK)

清宮質文展スペシャル・ギャラリートーク

2020月1月18日
  • イベント&ワークショップ
  • 展覧会

ただいま開催中の展覧会「清宮質文 ―限りなく深い澄んだ空気」の関連イベントとして、瀬戸内市立美術館館長の岸本員臣(きしもとかずおみ)氏をお招きし、スペシャル・ギャラリートークを開催いたしました。

本展覧会では、清宮が手がけた木版画をはじめ、ガラス絵、水彩画の初期のころから晩年にわたるまでの作品の数々をご紹介しております。

今回のイベントでは、展示室をまわりながら、戦後めざましく発展する華やかな時代においても、黙々と独自の世界を探求し続けた清宮の作品の魅力をお話しいただきました。


200119_talk_1.JPG
岸本氏は時おり、制作の背景にある聖書の物語やほかの芸術家の例などを挙げられ、作品に垣間見える精神性や心のゆらぎ、清宮が目指したものをご紹介くださいました。

また、清宮が画家を志すきっかけとなった、レオナルド・ダ・ヴィンチの描線に感じたという「無限感」は、自身の作品において達成されているといいます。かつて感じた「無限感」を清宮が生涯にわたって追い求めていたことをお示しいただきました。
200119_talk_2.JPG
参加者の方々は岸本氏のお話に終始聞き入っておられ、ギャラリートークの後にはさまざまな質問が寄せられるなど、清宮の世界を堪能できるひとときになりました。

なお、本展覧会は会期を前期後期に分け、展示替えを行います。
前期は1月26日(日)まで、後期は1月28日(火)から3月8日(日)となっております。

清宮質文の澄んだ空気の世界を、ぜひ展示室でお楽しみください。
皆様のご来館をお待ちしております。

(M)