没後40年 黒田辰秋展 ―山本爲三郎コレクションより ご紹介その2
2023月2月23日
- 展覧会
本日は、現在開催中の企画展「没後40年 黒田辰秋展 ―山本爲三郎コレクションより」の展示室のようすをご紹介します。
1928年の御大礼記念国産振興東京博覧会の閉幕後、解体された民藝館は、民藝運動の支援者であるアサヒビール初代社長・山本爲三郎の自宅があった大阪の三国へ移築再建され、「三國荘」と名づけられました。黒田は、民藝館や三國荘のためにさまざまな灯火器を制作しています。 拭漆透彫卍文八角灯火器(1928年)
この作品はもともと、民藝館の応接室の中央に吊るされていました。卍文は、朝鮮王朝時代の工芸において好んで用いられた吉祥文で、黒田の初期の作品によくみられます。
昨年、目白漆芸文化財研究所で修理していただき、約100年前の意匠はそのままに生まれ変わりました。当館で展示するのは今回が初めてですので、ぜひご覧ください。
企画展「没後40年 黒田辰秋展 ―山本爲三郎コレクションより」は、5月7日(日)まで開催中です。
みなさまのお越しをお待ちしております。
(TH)