アサヒビール大山崎山荘美術館
 

STAFF BLOG スタッフブログスタッフブログ

ブログ記事「夢をめぐる展 ご紹介その1」を表示

夢をめぐる展 ご紹介その1

2021月3月30日
  • 展覧会

ただいま、展覧会「開館25周年記念 夢をめぐる ―絵画の名品より」を開催しております。

いま名品として多くの人々に親しまれている絵画は、かつて芸術家たちが成功を夢みて、そして新たな表現を追いもとめてうみだされた彼らの夢の精華ともいえます。

本展では、当館蔵品のなかから、印象派の画家クロード・モネをはじめとする巨匠たちの絵画と、かつて白い宝石とよばれ珍重された東洋磁器を夢みて、試行錯誤の末に誕生した17-18世紀のデルフト陶器などを取り上げ、それらが誕生した背景にある「夢」をめぐります。

yum2.jpg

展覧会最初の絵画は、クロード・モネ《エトルタの朝》1883年。

yume2.jpg

エトルタはフランス・ノルマンディー地方の街で、象の鼻のような奇岩がみられ多くの芸術家たちを魅了した地です。モネは何度もエトルタに滞在し、時間とともに移ろいゆくさまざまなエトルタの風景をのこしています。

舞台や稽古場で踊り舞う踊り子たちの姿を多く手がけたエドガー・ドガは、「踊り子の画家」とも称されます。

踊り子を中心から外して描く大胆な構図や、緊張や弛緩まで捉えた自然な肉体表現は、日本の浮世絵に影響を受けているともいわれています。遠い異国の表現を研究しながら、踊り子たちの一瞬の動きを絵にとどめました。

※ドガ《ばら色の踊り子》(1878年)は516日までの展示です。

本展に出品の《エトルタの朝》や《ばら色の踊り子》が制作されたころ、「印象派」の彼らは当時の美術的な評価からは一切の目も向けられない不遇の時代にありました。いつの日か成功することを夢みて、集い、制作をつづけた彼らは、芸術の世界に新たな風を巻き起こしていくこととなります。

M